内面美容ブログ

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糖化と書いて「ろうか」と読んで欲しい

アンチエイジングという言葉を直訳すると「歳をとることに抵抗する」という意味になります。

これは無理です笑

全ての生き物は1年経過すると年齢に+1をし続けることは避けられません。

 

問題は、いわゆる数字上の年齢と体の老化具合が合っているかどうか?

身体中の全ての細胞が年齢相応に歳を重ねてくれれば、本当の意味での寿命を迎えるまでピンピン元気にいられるわけです。

 

この実年齢よりも細胞が歳をとってしまうことが、問題の老化なわけですよ。

現在この老化の大きな原因として3つあげられることがよくあります。

酸化炎症糖化

です。

 

今回はこの中で「糖化」の怖さについて考えてみたいと思います!

 

我々人間は糖が無いと生きていくことはできません。完全に糖を摂らずに生きていくことは不可能です。

食事から取り入れた糖は腸から血液に取り込まれると血糖値と呼ばれるものがあがり、この血糖がガチャガチャ色々と影響を受けながらエネルギーに変わっていくわけです。

 

また、一部の糖質はいい具合に人間に吸収されず、腸内細菌の餌になってくれて、腸内環境の改善を促していってくれます(いわゆるオリゴ糖とか食物繊維なんか)

 

血液に取り込まれた糖(おもにブドウ糖)はそのまますぐにエネルギーに変換はできないので、皆さんご存じインスリンというホルモンが血糖を加工しやすい形に変換し、様々な細胞の中で使われていきます

ここで細胞に取り込まれなかった糖はどうなるでしょうか?

いつまでたってもお迎えがこないので、そのうち「細胞に取り込まれる」かわりに「細胞にこびりつく」ことを選んでしまいます

この「糖が細胞にこびりつく」事を「糖化」と呼ぶわけです。

 

ちなみに・・・

このインスリンの働きに問題が起きる病気が糖尿病ですよね。

インスリンがうまく働かないから、血糖を変換することができず、いつまでたっても高血糖のまま・・・猛スピードで糖化が進んでいきます

ただし。この「高血糖のまま」という問題は糖尿病の方に限ったことではありません。

普段「血糖値の上がりやすい食べ物」をよく食べている方や、「食後すぐに寝ちゃう人」なんかも高血糖がながーーーく続いてしまいます。

 

つまり、血糖値の「上げすぎ」+「なかなか下がらない」が糖化を加速させる原因になります。下のグラフでいう赤い部分の面積がデカイと糖化しやすいということ。

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高血糖と糖化の関係

 

ではこの糖化で何が起きるのか?

それは「タンパク質の破壊」です。

 

糖化とは糖が細胞にこびりつくと言いましたが、正確には細胞のタンパク質にこびりつきます。

糖はタンパク質が大好きなんですねー!

このタンパク質に糖がこびりつくことを糖化と呼びます。

糖がこびりついたタンパク質の名前。覚えておきましょう。

AGEs(エージス)

と呼びます。

昔アゲスって呼んでる人がいましたが、一般的にはエージスです笑

わかりやすい理解としてAGEsは「タンパク質の焦げ」と考えてください。

 

例えばパンをトースターに入れておくとカリッと焦げますよね?これと同じカリッとが体の細胞の中で起きるわけです。

 

さぁこれでAGEsの完成な訳ですが、これで終わりません。

体からすると焦げたタンパク質はゴミです。

焦げを壊すために大量のタンパク質分解酵素が分泌され、焦げ落としをしてくれます。

 

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糖化とタンパク質破壊

でも!!この酵素、焦げたタンパク質だけじゃなくて、周りのきれいなタンパク質も一緒に壊してしまうということが分かっています!!!

ひーーーー!!やめてーーーー!

 

タンパク質が壊されるとどうなるでしょう?

我々の身体の20%はタンパク質

肌、髪の毛、骨、血管壁、爪、臓器がどんどん壊されていきます。

それだけではありません。ホルモンや酵素もタンパク質でできていますから、これらも次々と破壊されてしまうので、代謝も落ちてホルモンバランスも乱れて大変なことになるんです!!

 

我々が適正な量の糖を血液に取り込んでいれば、必要以上に糖化がすすむことはありません。

でも、白砂糖やコーンシロップ(果糖ぶとう糖液糖)や菓子パンなどを多く食べる方は年齢以上に糖化が進み、細胞が圧倒的に老化していってしまうんです!!

 

先程糖尿病は高血糖が続く病気とお伝えしましたが、つまり糖化が進む病気。

糖尿病には多くの合併症が存在します。

糖尿病性網膜剥離、腎不全、動脈硬化、下肢切断などなど・・・これつまり糖尿病による糖化が原因です。

糖化によって臓器が壊れたり、血管が糖化して詰まっちゃうんですよね。

 

糖は必要です。糖はとりましょう。ただし、とりすぎは老化につながるということをよく頭に入れてうまく付き合うようにしていきたいものです。

 

そして最後に1つ。

糖化にはもう一つ原因があります。

それは「食べたAGEsが蓄積される」というもの。

 

先程出てきたカリッと焼いた食パンはAGEsたっぷり。

これを食べると食パンのAGEsの一部が細胞に取り込まれ、糖化が進んでいきます

「揚げる」「焼く」などの高温調理によりAGEsが発生するということが分かっています。

唐揚げとかベーコンとかは糖化食品。食べない方がいい!とは申し上げませんが、知った上で食べるといいでしょうね。

 

必要以上に老け込まないために・・・レッツ糖化ケア!!

自己紹介もご覧くださいませー↓ 

esthepro-shinya.hatenablog.com