タネに注意!!!
世の中では体にいいと言われるものが多く存在し、ブーム的に色々なものが流行ったり、廃れたりしていきますよね。
理由はすごく簡単で、栄養学は進化するから。
身体にいいと思って一生懸命食べていたものが、え!そんなリスクもあったの!?なんて、よくあることです。
根拠となるデータの作り方で、良い方にも悪い方にも捉えることができるようになってしまうので、最終的は判断は自分で下すしかないわけですね!
判断を下すためには出来るだけ多くの知識を身につける!これにつきます。
ということで、今回はタネのお話。
例えばホールフードという考え方で、果物や野菜は皮、身、タネ、全てを食すべきだ!という考え方があります。実際に日本でもスムージーやコールドプレスジュースなので、果物の栄養を丸々取り込んで行こうぜ!というお店は多くあります。
そんな果物のタネについて覚えておいて欲しい話。
タネは大変栄養価が高く、発芽し、発育するために必要な栄養がたっぷり。まさに植物にとっての卵。
ところが、このタネには厄介な毒が含まれていることがあるので注意が必要です。
考えてみていただきたいのが、鳥の食事。
例えば鳥が木の実を食べた時、必ずフンの中にタネが排泄されます。
これ、排泄されないと植物は子孫を広げることができないので、「タネは消化されずに排泄される」というのが自然の摂理ということです。
じゃぁなんで「タネは消化されずに排泄される」のかというと、「タネは消化させない為の毒を持っているから」なのです!!
この毒。通称ABAとか(アバって読まないでね。エービーエー)アブシジン酸と呼ばれるものですが、消化酵素の働きを妨げて、消化されないようにするというもの。
怖いのが、「タネを砕いて食べた」時。タネの中の毒は消化器官に絶大なるダメージを与えていくということになります!みなさんの飲んでいるスムージーに、「砕かれたタネ」は入っていませんか??
でもでもでも。
タネ界のキングが「玄米」。玄米はもちろんタネであり、発芽する手前の状態です。
ということは、玄米にも大量のABAが含まれているということ!
本来白米に比べると玄米は栄養価も高く、血糖値も上がりにくく、身体にいいものとされており、わざわざ購入されている方も多くいらっしゃいます。
ところが玄米のABAは非常に力が強く、炊飯器で調理したくらいではいなくなりません。
タネの毒を取り除く方法は2つ。
・発酵させる
・発芽させる
このどちらかが必ず必要になります。
玄米の場合、オススメは「発芽させる」方法。
もちろん「発芽玄米」もいいですし、12〜24時間水につけるとABAは出て行ってくれるということが分かっています!
発芽玄米、浸水玄米はビタミンB郡も取り込みやすくなると言われているので、すごくオススメ!
玄米をはじめとする「タネ」は栄養の宝庫。
ぜひ正しい方法で召し上がってみてください。
自己紹介もぜひご覧くださいねー↓
esthepro-shinya.hatenablog.com